2011年05月号 形成外科ってどんなところ?
[当院からのお知らせ/医療の現場から]
あさひ総合病院 形成外科 副島宏美 医師(日本形成外科学会認定専門医)
今年度から新規開設となりました。形成外科が日本に誕生してすでに半世紀が過ぎましたが、いまだに「形成外科は何をする?」「整形外科、美容外科とどう違う?」というご質問を多く受けます。この場をお借りして、形成外科の診療内容を簡単に説明いたします。
1.何をする?
体表面の先天的、または、けが、手術後に生じた異常(色、形、潰瘍など)を元の状態に近づける治療を行います。例えば、やけどの皮膚移植、唇裂(兎唇)、ケロイド、乳がん術後の再建などで、治療のほとんどが手術であり、一部を除いて保険診療となります。
2.整形外科との違いは?
外見の異常を伴わないもの(肩こり、腰痛など)、手足の骨、背骨などの骨折や脱臼の治療は行いません。
3.美容外科との違いは?
美容外科は治療が必要でない正常な状態をよりよくするために鼻を高くする、顔のしわを取る手術などを行う科です。一般的には自費診療となります。
4.皮膚科との違いは?
薬で治療する疾患(湿疹、水虫、アトピー性皮膚炎など)の治療は行いません。実際には医師個人、施設によって診療内容は少しずつ異なりますが、上記を形成外科受診の参考にしていただければ幸いです。
どうぞお気軽にご相談ください。
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