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病院長あいさつ

[総合案内]

平成22年3月

あさひ総合病院 院長 東山考一

当院では昭和20年に開院して以来、県立病院や組合立病院等の形態を経て昭和34年に朝日町立病院となり現在に至っています。新病院は平成17年11月にオープンし、私は平成20年4月から現在の職を引き継ぎました。

近年医療界を取り巻く環境は、世界・日本経済の激変に連動して大きく変わりました。特に最近の10年間では、医療費抑制政策に起因する医師・看護師不足、さらに医師の新臨床研修制度施行、社会の価値観の変化等も相まってこれまでには考えもしなかった状況に陥っています。全国的に地方の自治体病院の運営継続が危ぶまれる中実際に休診に追い込まれる病院も現れています。当院も現在はこのような状況の下、一部の診療(救急外来や入院の受け入れ態勢)の縮小を余儀なくされています。

本来自治体病院は、「公共性の確保」と「経済性の発揮」の追及という二つの命題を持っています。現在の経済状況では特に後者に視点が集中し全国的に議論されています。健全な経営は重要であり、無論その努力は惜しむべきものではありません。実際、総務省の指導により公立病院改革ガイドラインに従い、経営の効率化、再編・ネットワーク化、経営形態の見直し等のプラン策定を当院でも行いました。しかし地域医療にとって慢性的な医師・看護師不足を改善するための即効性のある対策が無い現状では、現在の厳しい状況が当面継続する可能性が高いと予想されます。もっとも不利益を被るのは地域の住民のみなさんであり、安全・安心できる医療の提供も危ぶまれます。このような現況にあって自治体病院(公立病院)の存続の意義を問う意見も多くきかれます。

そこで私たち自治体病院は改めてもう一つの大きな命題である「公共性の確保」も継続できるよう努力していかねばなりません。良質な医療を提供するためには従来目指していた病院完結型の医療から地域完結型医療への転換にも積極的に取り組んでいかねばなりません。私たち職員は医療サービスを通して住民の皆様に安心・安全を提供していく責務があります。今こそ職員一人一人が自治体病院の本来の使命を再認識し良質な医療の提供の継続に努めたいと考えております。住民の皆様に愛され信頼され続ける病院であるため、これからも職員一同努力してまいりたいと考えております。

住民の皆様の笑顔と感謝やねぎらいのお言葉が何よりの励みであります。長年地域医療を担ってきた私たちの病院の実績と誇りを忘れずにこれからも鋭意努力してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。